―――3年後―――
「お父さん!」
漣「ほらっおいで」
今日は弥生の三回忌の日。
あれから俺は28歳になった。
そして弥生がずっと言っていた夢を叶えた。
―私さ里親ってしてみたいんだよね―
だから、あの2年後に5歳の沙那を引き取った。
逆算すると、23歳。弥生と出逢った年に生まれたから運命を感じた。
漣「ここだよ」
沙「ここ?お母さん、ここに居るの?」
漣「そうだよ。会いに来たよって」
沙「お母さん。沙那だよ。沙那ね。もうすぐ、小学生になるんだよ?」
漣「弥生。沙那はこんなに大きくなったよ」
――20分後――
沙「お父さん。帰ろう?」
漣「あ、ごめん。じゃあね、弥生」
沙「さようなら、お母さん!」