9K38イグラは、ソビエト連邦が開発した携帯式防空ミサイルシステム。

NATOコードネームはSA-18グロース。

イグラとは、ロシア語で『針』を意味する。

アメリカ製のスティンガーミサイル(『毒針』の意)を意識しているのは言うまでもない。

1人で携行可能な地対空ミサイルシステムであり、通常、肩に乗せて射撃する。

これらは典型的な誘導式の兵器であり、低空を飛ぶ航空機、特にヘリコプターの脅威となっている。

一般的に『ロケットランチャー』と言われて思い浮かべるのが、このタイプの兵器だろう。

テロリストの兵器として民間航空機に使われる可能性がある為、重大な警戒が向けられているものの、こうしたミサイルは様々な供給源を介して入手可能であり、また広く利用できるもので、軍隊同士やテロ組織の戦闘に、長期間に亘って成功裏に使用されてきた。