確かに、激しい攻撃だった。

「致し方ないな」

膝をつき、安定した姿勢を取って壁際の死角から発砲するニコライ。

「まずはここの突破を最優先とするか」

「そういう事だ。頼りになる新人だ」

ニコライの言葉を受け、ヒューもMP5A4の銃口だけを死角から出して盲撃ちする。

存外に効果があり、敵は次々と倒れて行く。

「敵の武装はAK-12Uか!AK-47シリーズの最新モデルを使ってるとは金持ちのテロリストもいたもんだ!」

迎撃しながら言うバニング。

「15年の4月に、ロシア国防省がAK-12の選定を公表したばかりなのだがな」

ニコライも歯噛みしながら言う。