階段を駆け下りて行くバニング達。

敵の行動は早く、狙撃方向からこちらの位置を割り出し、ホテルの階段を昇ってきている者もいた。

それらをジェリコ941で撃ち倒しながら。

「一体こいつら何者なの?バニング」

ハルが問い掛ける。

「せっかちだな、安全圏まで移動したら話すさ」

走るバニングだったが。

「私も気になるな。是非とも聞かせてもらいたい」

そのバニングに並んで、ニコライも走る。

元グリーンベレーと並走して、平然と話している。

現役の大統領の体力ではない。

「話したいのは山々だがな」

突然眼前に飛び出してきた武装勢力を、ノベスキーの発砲で蜂の巣にするバニング。

「お客さんが話す暇も与えてくれない」