Disposableとして共に行動する以上、例え大統領だろうとリーダーのバニングには従わなければならない。

それに。

「連中の素性が分かった…本当だな?」

「ああ。だから一旦態勢を立て直して攻める方が確実だ」

ニコライの言葉にバニングは頷く。

彼を信じ。

「脱出しよう」

ニコライは素早く踵を返した。

彼とて元スペツナズだ。

戦局に応じた正しい行動は出来る。

ただ、仇を前にして一時的に冷静さを失っただけだ。

こうしている間にも、武装勢力達の反撃は始まっている。

こちらから確認した以上の人数なのか、弾幕も激しい。

「決まったなら、さっさとずらかろうぜ!」

ヒューがMP5A4で迎撃しながら言った。