突然の銃撃。

無論、男達もすぐにこちらの襲撃に気付く。

「馬鹿!ニコライ!」

「何やってるの!」

ニコライが大統領である事も忘れ、ヒューとハルが怒鳴る。

こうなった以上、もうここには留まれない。

「移動するぞ!」

バニングがメンバーに告げる。

「移動?移動だと?」

激昂するのはニコライだった。

「妻と娘達の仇を見つけたんだ。何故移動する必要がある?」

「敵の勢力も武装も分からない、今戦闘するのは得策じゃない」

「知った事じゃないな、目の前に仇がいるんだぞ」

もう一度M4カービンを構えるニコライだったが。

「ニコライ!」

バニングは銃口を押さえて下げさせた。

「俺の指揮に従う。そういう契約だろう。それに」

ニコライの目を見るバニング。

「奴らの素性が分かった」