ホテルの最上階から見ると、数百メートル先に動く人影らしきものが見えた。

バニングが持っていたノベスキーのテレスコピックサイトを覗き、確認する。

ACU、バラクラバを身に付けた武装した数名が、何かの取引をしている様子。

その中の1人が、バラクラバを取り去った。

「あれは…」

「ああ」

バニング、そしてヒューはその男の顔に覚えがあるのか、声を上げる。

しかし。

「見つけたぞっっっっっ!」

その男が何者だろうが、どんな輩だろうが。

ニコライには関係のない事だった。

手にしたM4カービンを構え、最上階から男達目掛けて発砲する!