早速バーを出たバニング達は、廃格納庫へと急いだ。

彼らの空飛ぶアジト、HU-16水陸両用飛行艇がある。

バニングがコクピットに座り、ターボプロップエンジンに火を入れた。

「バニング、燃料は満タンなんだろうな?ロシアまでは長旅だぞ?」

「Disposableは24時間営業年中無休だ。その辺の準備は抜かりない」

ヒューの問いかけに答えるバニング。

「バニングのノベスキーN4、弾薬装填しとくわよ。降りてすぐドンパチ出来るように」

「気が早いな、大統領の居場所もまだ分からないっていうのに」

ハルの言葉にもバニングは笑う。

HU-16の整備も万全、武器弾薬の確保も出来ている。

それでは。

「出発するぞ」

バニングは操縦桿を握った。