「存じ上げています」

頷くバニング。

ニコライは幼少時に映画や小説から特殊部隊に憧れを抱き、スペツナズへの就職を考えるようになる。

そして大学を卒業後、GRUのスペツナズへ就職し、その後政界へと転向した。

戦時の敵後方での偵察、破壊工作や要人の暗殺を任務としていたが、平時にも私服で破壊対象の偵察活動（スパイ活動）を展開していた。

「そこまで知っているのならば、私を使う事に不安はないだろう」

「貴方の能力に不安はない。しかし貴方は大統領だ」

その経歴から『冷酷な性格』や『粗野』という批評を受ける事が多いが、ニコライはロシア国内ではメディアを通じて非常に紳士的な姿勢をアピールしており、ロシア国民からの人気も極めて高い。

「今も尚、貴方の安否を気遣っている数多くのロシア国民がいる」