首を絞め上げ、殴打し、数秒だけ緩めてはすぐにまた絞め上げる。

ロスタム達はその繰り返しでバニングを責め続ける。

バニングのタフさは驚異的だった。

何度繰り返されても、決して命乞いをする事はない。

「仲間達はどうしたんだ?ニコライの奴はどこ行った?俺の命を奪うとか大口叩いておきながら、奴はどこ行ったんだ?ええっ?」

一際強烈なボディブローが鳩尾に入ると。

「言うっ…言うからっ…息をさせてくれっ…」

堪りかねたように言うバニング。

ロスタムは兵士に目で合図し、鋼線を緩めさせる。

「さぁ」

咳込み、呼吸しているバニングの髪の毛を摑んで、ロスタムは睨んだ。

「ニコライは何処に行った?」

「っ……」

バニングはロスタムを睨む。

「お前のケツの穴だよ」