気が付けば、ロスタムの他にも数人の兵士。

一味の幹部クラスだった。

「ニコライの仇討ちを手伝う為に、ノコノコ戻ってきたか?偽善者の傭兵野郎が。貴様ら傭兵なんぞ、俺達テロリストに毛が生えた程度の下衆だろうが」

「一緒にするなよクソ野郎…!」

首を絞め上げられたまま、気丈に反論するバニング。

その腹に、ロスタムはもう一度ボディブロー!

鳩尾にモロに叩き込まれ、悶絶するほどの苦しみがバニングを襲う。

「タフじゃないか、嬉しいねぇ。イグラを持った兵士が配置につくまでの間、どうやって暇潰しするか困っていたが、これなら楽しめそうだ」

「やはり原発を破壊する気なのかっ…屑野郎がっ…」

「正義の味方ぶってんじゃないぞ!」

またもボディブロー!

バニングの肺の中に、もう空気は殆ど残っていない。