その頃、ロスタム一味の包囲から逃れたDisposableは、一旦プリピャチ市を離れて身を潜めていた。

バニングがスマホで、デュラハン社に電話を入れる。

「バニングだ」

『まだ生きてたか』

電話に応対したのはガイスト。

「注文した品の方はどうなってる?」

『今ゴーストが届ける為にマンセル要塞を発った。もうしばらく待っていてくれ』

「そうか」

あと数時間は待つ事になりそうだ。

『それとバニング。悪い知らせだ』

「何だ?」

『ウチの末端の武器卸売業者が、お前らとドンパチやらかしてるテロリストに、イグラを売ってしまったかもしれん』

「何てこった…」

バニングは目を閉じる。