「マドカちゃん、見る目あるね。
そういうセンス抜群だよね!」

 「こうやって客観的に見て貰うと、マジ面白いね!」

 「また、その例え方がいい!!」

 「だよな!まぁ、第一印象ってさ、
自分じゃあ分からないし、人に与えるイメージって大事だよな!」

 などと男子達が口々に言い出す。


 「じゃあ、男子の皆さんも、優奈ばかりじゃなく、他の子にも目を向けて下さいな!
 男子達の私らの印象も教えて欲しいわよねー」
と、マドカがほんの少し嫌味交じりで言う。

 優奈以外は、内心激しく同調したはず。

 「そんな事ないわよー
やだなぁ、マドカったら…」
と、優奈は男子に目配せをした。

 「たまたま優奈ちゃんしか知らなかったからさー
なぁ?」
沢口が言うと、男子達も頷き、女子達の機嫌を取り始める。

 「みんなで楽しみましょうよ!」
誠治さんが皆んなをとりもつように言った。


 「ごめん、ごめん、いやー気が効かないよなー

 なんせ、毎日パソコン前の仕事なんで、女性に慣れてなくて、気を遣えてなかったね。
 じゃあ、ここからは女性の皆さんに楽しんで貰えるように、男子一同やる気見せます!」

 体育会系なノリで海猿(久住)が言うと、
そこまで言われたら、女子も悪い気はしないし、いい雰囲気になってきたんで、このまま和やかなムードで進めばいいなぁと期待した。