「………うっ……うぅっ……」 1人だけになった教室に泣き声が響く。 彼女は何度何度も、 ─── ご め ん な さ い ─── そう、謝り続けた。 その声は誰にも届かぬまま蝉の鳴き声にかき消され拾われる事は無かった。