ここは私が生まれた場所なのか…。


「君の名前は、山萩菜乃花(やまはぎなのは)。俺は、本崎周(ほんさきしゅう)。」


本崎周。

その名前には、聞き覚えがあった。

しかし、どうも思い出せない。


「思い出した?」

「いや、まったく」

この世界にいると、

疑問だけが増えていく気がする。

「この世界はどこなの?私が生まれた世界なの?」

そして、私は誰なの…。



「それは、自分で探すんだ」


また、疑問がひとつ。


「本崎周、だっけ?なぜ何も教えてくれないの?」