それなら、菜乃花に

俺の想いも届くのか…?



「…菜乃花、戻ってこいよ」




かすかに指が動いた。





「菜乃花ちゃんは、ちゃんと生きてるんだね」

「生きてる。これからなにがあっても死なせない」




俺は、菜乃花と生きる。

自分の気持ちに素直になれず

菜乃花を交通事故に合わせてしまった。

だからこそ、

次は素直になろうと決めた。



「菜乃花、いつもみたいに笑えって…」