空かずの部屋…

そこの宿は、あまりに噂が蔓延していたせいか、
まもなくリフォームされ、当時の部屋も面影も無くなってしまいましたが…

大海を望む最高のロケーションで、
新鮮な海の幸と天然の展望大浴場が自慢の宿、
皇族の方達がご巡行の際にも利用なさる

『皇室ご用達の宿』 

確かに風格と品を持ち合わせた、すばらしい宿なんですが…

リニューアル前に、立ち寄った私たちは、
本日の部屋が一つ足りないとのことで、急遽準備するとの宿に、素直に応じ、
その部屋には私が入ることになりました。 

しばし、くつろいでいた私は、呼びにきた仲居さんに案内された、
その部屋に入った瞬間、
なんかホコリっぽいと言うかじめっとしてるというか、しばらく使っていなかった空気を感じました。

連なる部屋の並びの、その
「角部屋」
は、二重サッシの下には岸壁が確認できました。 

よくドラマに見られるような、
傷心の一人旅に、
女が自殺する前日に泊まるようなシチュエーションにはピッタリだなぁ( ̄^ ̄)