中尊寺と並び、ぜひ訪れたいのが、
同様に自覚大師円仁が建立し、
天台宗別格大本山となっております
毛越寺(もうつうじ)です。

藤原家初代当主が再建を手懸けた中尊寺に対して、
毛越寺は藤原家二代目の再建となっており、
華やかな庭園は、あたかも極楽浄土を模したともされています。

年に数回催しがあり、春の東下り(あずまくだり)は、
京から藤原家に身を寄せるためにやってきた、源義経・弁慶ら一行の再現、
初夏には曲水の宴(ごくすいのえん)や、
菖蒲祭り、
初秋の萩祭りなど…
人々の理想郷ともふさわしい景色が広がっています。

無量光院は跡地だけですが、当時の寺院を再現したのが
「夢館(ゆめやかた)」
蝋人形歴史館になっていて、中尊寺からも歩いてすぐの丘のうえにあります。

この平泉は、義経・弁慶の最期の地としてもしられております。

有名な北行伝説(兄・頼朝勢から逃れるため津軽〜北海道を経由してモンゴルへと移動したとされる)
も、この地ではあくまで伝説…
地元では義経最期の地である、強い信念が根付いています。