愛情の反対は無関心。


彼はあたしに無関心だった。哀河はあたしに無関心じゃなかった。

三回目の浮気の話をすると、怒田は若干引いていた。


「お前死んだら皿が一枚足りないって騒ぐタイプだな」

「はあ?」

「正直廿楽の彼氏の話とかどうでも良い。俺帰って寝たいんだけど」

「傷心の女を置いて帰るって怒田の神経疑う!」

「傷心しても、どうせすぐ直ってまたデートの約束でもするんだろ」


言われてすぐに答えられないのは図星だから。
いつもそうだったから。


「じゃあなんで怒田来たの?」