「俺はなお前に大事な事を伝えるために

遥々とぉ~〜~〜いお空の上から

やって来てやったんだよ!」

「へぇー、そりゃご苦労さんです、、で

その伝えたい事とは?」


目前の幼い子は"ニタッ"と歯を見せて

仁王立ちしていた。

薄暗闇の中にその白い歯だけが浮いていた


不思議と郁実はイライラしなかった。

むしろ、心地よいくらいの沈黙だった。

なんだか澄んだ空気に包まれて

幸せの香りが戯れている

ような感覚だ。