?「結実……。」

この声……。

「……冬……。」

冬「俺は、お前を信じてるから。頼れよ。」


……え?冬は……気づいてくれたの?

冬「あいつ笑ってたし。俺大っ嫌い。冬羅たちは彼奴に洗脳されてるからあいつらのまえでは……無視するから。ごめんな。」

「別に……でも、香波ちゃんには気を付けて。ありがと。冬。それじゃーね。」


冬……ありがと。でもね……あなたが危険な目にあってしまう。だから、私は……



女「加野結実。ちょっといい?」

はぁー、呼び出しかよ。体育館裏とか……
はぁー。

「何ですか?」


女「香波ちゃん苛めて!何が楽しいのよ!私たちがお仕置きしてあげる。」


えー。こまるなー。

「……あんたたちがやってることも苛めだよね?何が楽しいの?」

女「うっさいわね!」

パシャッ

うわー。制服……びしょびしょ……。
何で私がこんな目に合わないといけないのかな。

殴られなくて良かったよ。

「ありがと。家に帰る用事ができたよ。さようなら。」

女「え?」



誰も信じてくれないなら……
私から全て捨てればいいはなし……

お兄ちゃんもだーれも信じてくれないなら……



捨ててしまおう。



命に変えても守りたい……蘭華を私は……
守り続けるよ……。


さようなら、雷龍……さようなら、冬羅

さようなら……お兄ちゃん。