「祐一くん…うーんユウちゃんでいいか!」


そう言うと彼女はキッチンの方に歩いて行った。

「あの…どうして僕はあなたの家に?」


コポコポ

コーヒーの出来上がる心地よい音が聞こえる

2つマグカップを持ってニコニコしている


「ハナでいいよ!」

「あー、うずくまって倒れてたんだよ、歩道橋の上で」


倒れてた?

そんなに僕は弱ってたのか


「はい」


ハナさんは僕に赤いマグカップをくれた

温かいー