「あーくん、はるちゃんおはよ…」

「おはよー恋乃美ー!どうしたの?浮かない顔してー」

「はるちゃん、このは朝弱いでしょ?毎朝一緒なのに、分かんないの?」

あーくん、大正解。

そう、私は本当に朝に弱い…。

いつもの元気はどこへやら…。

「し、知ってるけど!もしかしたら具合悪いとかかもしれないじゃない!」

「はいはい、はるちゃんは優しいねー」

「棒読みっ!」

「…ふふっ」

思わず笑ってしまう。

「もー!恋乃美までー」

「ごめんごめん、えへへ」

こうやって、朝起きて、笑って、学校につく。

何のへんてつもないあたりまえの日常。



ーーそれでも、あたりまえなんて本当は存在してないんだよね。