「幸せとはみな平等に分け与えられなければならない」
しっぽに可愛らしく結ばれた赤いリボンを揺らしながらネコは言った
今日の空は「雲ひとつ無い快晴」という言葉がぴったり当てはまりそうな
清々しい天気で
公園の花壇には春らしいカラフルな花たちがぽかぽかと暖かい太陽の下でのんきに咲いている
僕がなにも言わないのを言おうとしないのを見てネコは続けた
「君は不幸だ、本来平等に幸せは与えられるはずなのにこの先も何十年先も君に幸せは訪ずれることがない」
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