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学校に着くと、校門のあたりが騒がしい。
始業式、生徒たちにとって、一番ドキドキなイベントは、クラス替え。
私も、それが心配だけど、すごく楽しみでもある。

中等部のクラス替えの案内場所に着くと、すでにきた生徒たちで、溢れかえっている。

「また一緒だね」
「クラスが離れても友達だよ」

そんな他愛のない会話が、あちこちから聞こえてくる。
えっと、私のクラスは……。
私と泉くんは、他の生徒を押し退けるようにして、自分の名前を探す。

『……あった!』