しばらく周りの会話を聞き流してぼうっとしていたらどこか懐かしい声がした。



?「…あかね」



振り向くと記憶の中より大人っぽくなっている幼馴染の蒼井 悠里がいた。



 「悠里…?」



悠「久しぶりだね、あかね」



?「あかねちゃん、久しぶりね。お母さんたちのこと。残念だったわね…」


 
 悠里の隣りにいたのはあまり変わってない悠里のお母さん、清子さんだった。



葬式の中で私に話しかけてくれたのは二人が初めてだ。



清「それでね。あかねちゃんがもし良かったらうちに来ないかしら。親戚もいないって聞いてたし…」



清子さんの言葉を聞いて驚いた。



 「本当に…いいんですか?」



悠「当たり前だろ?俺達幼馴染なんだから」



清「勿論よ。あかねちゃんとは家族みたいなものなんだから」



そうして私は蒼井家にお世話になることになった。