「二年前自殺しようとして助けてくれたのが隼也くんなの。まさか悠里の友達とは思ってなかった…」



そう、二年前私は虐待に耐え切れなくて歩道橋から飛び降りようとしたところで助けてくれて話を聞いてくれたのが隼也くんだった。



女嫌いって言ったのに真剣に話を聞いてくれてたのが強く残ってる。



隼「お前あれからやられてないのか?」



 「両親は死んだの。だから悠里のところにお世話に…」



陽「え、じゃああかねちゃん今悠里の家に住んでんの?」



 「は、はい。そうなりますね」



チラッと風上さんの方を見ると無表情だった。



どうしよう…なにか怒らせるようなことしたかな…



悠「…分かった。説明してくれてありがとな。そんなこと知らなかった。ごめん。隼也もあかねのこと助けてくれてありがとな」



悠里…私が思っているより悠里には心配をかけてるのかもしれない。



隼「別に。目の前で死なれたら嫌なだけ。まぁもう大丈夫なら良かったな」



日「うわ…隼也が女の子にそんなこと言うの始めてみた…」



秋山くんが可愛らしい顔を歪めながらそう言ったのは。



そんなに普段は冷たかったりするのかな…