バンッ!


勢いよく開けた扉の前には、私の大親友の源 奈菜子(みなもと ななこ)が立っていた。


「どうゆうつもり?」


「ごごごごめん!寝坊しちゃった!」


「見たらわかる。」


相当怒ってらっしゃる様子の奈菜子。
それはそうだよね、初登校の日に遅刻なんて。

罪悪感と自分への嫌悪感で私がしょぼんとしていると


「もう、今度何か奢ってよね!」


と笑顔でいってくれた。


「もちろん!ほんとにごめんね?」


「いいってば!それより急ごう!」


私が何かやらかしても優しく許してくれる。そんな奈菜子だから大好きなんだなと改めて親友のありがたさをかみしめていたら。