あゆみおばちゃんが退院したと母から聞いてから、気がついたら随分日が経ってしまった。
兄と一緒におばちゃんに会いに行くと言っていたけど、兄も塾やら学校行事が重なってなかなか行けずにいた。
そんな中、体育祭を目前に控えていた。
クラスで実行委員を決めて応援団を募った。
マドカが「暇だし、一緒に応援団しよ!」と誘ってきたのでしぶしぶ一緒に手を挙げた。
さすがにクラスメイトの顔と名前は覚えていたけど、実行委員に選ばれたメンバーにはまだあまりしゃべったことのない男子や女子もいて、少し緊張する。
実行委員長は山崎ハルトに決まった。クラスでもよく発言している割と目立つタイプの男子だ。
副委員長はハルトに任された。
一緒にタッグ組みたい人をハルトが選ぶという形だ。
マドカと「今日の部活だるいー」なんて話してたら、急に「河野さん」と呼ばれる。
「はい?」
「副委員長してもらえる?」
声の方を振り返ると、ハルトが生真面目な顔で立っていた。
わ、私??!
どうして、私なの?
山崎ハルトなんて、ほぼほぼしゃべったことのない男子なのに。
「わー、ご指名だってぇ。」
マドカがニヤニヤしながら、私を肘でつついた。
「もう!ちゃかさないでよ。って、どうして私?」
思わず立ち上がってハルトの顔を見上げた。
ハルトは無表情のまま言った。
「皆で話合いしてるのに、うるさかったから。」
はっ??
私がうるさいから指名したって??
何なのよそれ。
腕を組んで、ハルトを正面から見据えて言った。
「そんな指名のされ方して、一緒にうまくやってく自信ないわ。」
「そうかな。とりあえず俺が色々決めていくから、指示通り動いてくれればいいよ。副委員長はそんな難しい仕事じゃないから。河野さんは、きっと何か役職についてないと、これからの委員の集まりも欠席しそうだし。」
この山崎ハルトってやつは、どこまで失礼な奴なの?
確かに言ってることは当たってるけど。
こんなくだらない集まり、多分マドカに頼まれたって今後はなんだかんだ理由つけて休もうと思っていた。
兄と一緒におばちゃんに会いに行くと言っていたけど、兄も塾やら学校行事が重なってなかなか行けずにいた。
そんな中、体育祭を目前に控えていた。
クラスで実行委員を決めて応援団を募った。
マドカが「暇だし、一緒に応援団しよ!」と誘ってきたのでしぶしぶ一緒に手を挙げた。
さすがにクラスメイトの顔と名前は覚えていたけど、実行委員に選ばれたメンバーにはまだあまりしゃべったことのない男子や女子もいて、少し緊張する。
実行委員長は山崎ハルトに決まった。クラスでもよく発言している割と目立つタイプの男子だ。
副委員長はハルトに任された。
一緒にタッグ組みたい人をハルトが選ぶという形だ。
マドカと「今日の部活だるいー」なんて話してたら、急に「河野さん」と呼ばれる。
「はい?」
「副委員長してもらえる?」
声の方を振り返ると、ハルトが生真面目な顔で立っていた。
わ、私??!
どうして、私なの?
山崎ハルトなんて、ほぼほぼしゃべったことのない男子なのに。
「わー、ご指名だってぇ。」
マドカがニヤニヤしながら、私を肘でつついた。
「もう!ちゃかさないでよ。って、どうして私?」
思わず立ち上がってハルトの顔を見上げた。
ハルトは無表情のまま言った。
「皆で話合いしてるのに、うるさかったから。」
はっ??
私がうるさいから指名したって??
何なのよそれ。
腕を組んで、ハルトを正面から見据えて言った。
「そんな指名のされ方して、一緒にうまくやってく自信ないわ。」
「そうかな。とりあえず俺が色々決めていくから、指示通り動いてくれればいいよ。副委員長はそんな難しい仕事じゃないから。河野さんは、きっと何か役職についてないと、これからの委員の集まりも欠席しそうだし。」
この山崎ハルトってやつは、どこまで失礼な奴なの?
確かに言ってることは当たってるけど。
こんなくだらない集まり、多分マドカに頼まれたって今後はなんだかんだ理由つけて休もうと思っていた。