一気に階段を駆け上ったからなのか、他に理由があるのかわからないけど、心臓が壊れそうなほどにバクバクしている。
「ユイカ~!お茶入ったわよ-。鞄置いたら下りてきなさい!」
階段の下から母の声が響いていた。
おにいちゃんの馬鹿、お母さんの馬鹿、それから・・・マサキの馬鹿。
きっと三人とも声を揃えて言うだろう。
「お前が馬鹿なんだよ。」って。
部屋の床にぺたんと座り込んだ。
少しずつ呼吸を整える。
時々、兄とマサキの笑う声が聞こえた。
楽しそうだ。
私もその輪の中に入りたい。
小学生の頃みたいに。
だけど、耳だけダンボになって、体が全くいうことをきかなかった。
下に降りていって、私はどんな顔すればいい?
とりあえず、にっこり笑って「きてやったわよ。」なんて言ってみる?
きっと「かわいくねぇやつ。」ってマサキに言われるにきまってる。
だけどさ、私がかわいく「隣に座っていい?」なんて言ったらマサキはどう言うだろう。
「お前、最近かわいくなったんじゃね?」
とか??
黒目がちなマサキが私の方を見て、マジな顔で言ってるのを想像したら、せっかく落ち着いたはずの心臓がまたゆっくりと速度を上げ始めた。
だめだ。無理。
下になんて行けない!
「ユイカ~!お茶入ったわよ-。鞄置いたら下りてきなさい!」
階段の下から母の声が響いていた。
おにいちゃんの馬鹿、お母さんの馬鹿、それから・・・マサキの馬鹿。
きっと三人とも声を揃えて言うだろう。
「お前が馬鹿なんだよ。」って。
部屋の床にぺたんと座り込んだ。
少しずつ呼吸を整える。
時々、兄とマサキの笑う声が聞こえた。
楽しそうだ。
私もその輪の中に入りたい。
小学生の頃みたいに。
だけど、耳だけダンボになって、体が全くいうことをきかなかった。
下に降りていって、私はどんな顔すればいい?
とりあえず、にっこり笑って「きてやったわよ。」なんて言ってみる?
きっと「かわいくねぇやつ。」ってマサキに言われるにきまってる。
だけどさ、私がかわいく「隣に座っていい?」なんて言ったらマサキはどう言うだろう。
「お前、最近かわいくなったんじゃね?」
とか??
黒目がちなマサキが私の方を見て、マジな顔で言ってるのを想像したら、せっかく落ち着いたはずの心臓がまたゆっくりと速度を上げ始めた。
だめだ。無理。
下になんて行けない!