悪くはないけど・・・。
心の中で突っ込む。
「ユイカとォ・・・あ、マドカちゃんこないだは楽しかったねぇ。また一緒に行こうよ。」
明らかに私としゃべる時のトーンと違って明るい。
ちらっとマサキを見たら、満面の笑顔だった。
体の真ん中がチクチク痛んだ。
私にはまた一緒に行こうよなんて言ってくれないし。
マドカは恥ずかしそうに笑って頷いた。
かわいいよね。女子はやっぱりこうでなくちゃ。
「で、ユイカ達は何してんの?中間テスト前だってのに。」
マサキがちらっと私に視線を向けた。
私はその視線と同時に目をそらす。
「テスト勉強しに来たのよ。だけどカフェ席が全然空いてないから、今時間つぶしてるとこ。」
ちゃんと言えたぁ・・・。心の中でふぅーっと息を吐いた。
「そっか。今日はいっぱいなんだな。テスト前は意外と込んでるんだ。来るならもう少し早めに来るか、ここやめてもう少し先にある市立図書館の学習室もなかなかいいぞ。」
先輩ずらしちゃって。
でも、ありがたい情報だった。
「ありがと。今度行ってみる。」
マサキは、私の前をすっと通り過ぎ、「あったあった」と言いながら上の方の棚から本を一冊取り出した。
ぱらぱらとめくるマサキの指はとても長かった。
「こないだ言ってただろ?福祉関係に進みたいって。その関係の本を探しに来たんだ。」
「そうだったんだ。」
「・・・ばぁちゃん、いよいよ危ないってさ。」
マサキはページをめくりながら静かに言った。
そうだったんだ。
今日グラウンドで元気がなかったのはそのせい?
「俺、ばあちゃんが元気な頃に、いつも『マサキは誰かの助けになるような仕事をしなさい。きっとそれが向いてるから』って言われてたんだよね。まさに福祉関係じゃんって。今まで漠然と福祉関係って考えてただけだったけど、いよいよ本気で知識入れとこうと思ってさ。」
マサキの横顔がいつもより凛々しく見えた。
横顔だったら、いつまででも見ていられる。
思わずぽーっと見ていたら、
「ユイカ。」
耳元でマドカが呼んだ。
心の中で突っ込む。
「ユイカとォ・・・あ、マドカちゃんこないだは楽しかったねぇ。また一緒に行こうよ。」
明らかに私としゃべる時のトーンと違って明るい。
ちらっとマサキを見たら、満面の笑顔だった。
体の真ん中がチクチク痛んだ。
私にはまた一緒に行こうよなんて言ってくれないし。
マドカは恥ずかしそうに笑って頷いた。
かわいいよね。女子はやっぱりこうでなくちゃ。
「で、ユイカ達は何してんの?中間テスト前だってのに。」
マサキがちらっと私に視線を向けた。
私はその視線と同時に目をそらす。
「テスト勉強しに来たのよ。だけどカフェ席が全然空いてないから、今時間つぶしてるとこ。」
ちゃんと言えたぁ・・・。心の中でふぅーっと息を吐いた。
「そっか。今日はいっぱいなんだな。テスト前は意外と込んでるんだ。来るならもう少し早めに来るか、ここやめてもう少し先にある市立図書館の学習室もなかなかいいぞ。」
先輩ずらしちゃって。
でも、ありがたい情報だった。
「ありがと。今度行ってみる。」
マサキは、私の前をすっと通り過ぎ、「あったあった」と言いながら上の方の棚から本を一冊取り出した。
ぱらぱらとめくるマサキの指はとても長かった。
「こないだ言ってただろ?福祉関係に進みたいって。その関係の本を探しに来たんだ。」
「そうだったんだ。」
「・・・ばぁちゃん、いよいよ危ないってさ。」
マサキはページをめくりながら静かに言った。
そうだったんだ。
今日グラウンドで元気がなかったのはそのせい?
「俺、ばあちゃんが元気な頃に、いつも『マサキは誰かの助けになるような仕事をしなさい。きっとそれが向いてるから』って言われてたんだよね。まさに福祉関係じゃんって。今まで漠然と福祉関係って考えてただけだったけど、いよいよ本気で知識入れとこうと思ってさ。」
マサキの横顔がいつもより凛々しく見えた。
横顔だったら、いつまででも見ていられる。
思わずぽーっと見ていたら、
「ユイカ。」
耳元でマドカが呼んだ。