いつも兄は最後に、マサキには敵わないって言うんだ。

で、マサキはそんなことあるわけないって返す。

私にはどっちが上か下かなんてわからない。

ただ、兄にとって、マサキには到底勝てない何かがあるんだと思う。

二人は似てるけど、違う。

違うけど、似てる。

不思議な関係だと思う。

マサキはいつも馬鹿なことばっか言うけど、突然こうやってすごいことを言っちゃう時がある。

いつの間にそんなこと考えてたんだろうって。

私の知らないマサキがいっぱいいる。

だからかな。

気になってしょうがないのかもしれない。


私達は最後にデザートを頼んで(女子にはお決まりコース!)、お腹いっぱいになってお店を後にした。

最初は行かなきゃよかったって思ったけど、やっぱり行ってよかったって思った。

私こそ単細胞。