それは、翌日に体育祭を控えた夜のことだった。
高校生活初めての体育祭。
そして、応援団の実行副委員長ということもあって、少し緊張しながらベッドに横たわっていた。
うちの高校はなぜだか応援団は1年生が行うと決まっていて、何の知識も経験もないままハルトと走ってきた。
ハリボテもなんとか完成したものの、他学年に突っ込まれるんじゃないかっていう不安もある。
だけど、これも私達ならではの応援団ていうことで許してもらおうってハルトが言ってた。
実行委員の終盤戦は、意外と頼りになるハルトにおんぶに抱っこだった。
実行委員のメンバー含め、1年生全体にもしっかりと呼びかけて指揮してくれたハルト。
明日も、緊張しながらもハルトがいるからなんとか乗り切れるような気がする。
その時、スマホが鳴った。
誰だろ?こんな時間に。
見たら山崎ハルトからだった。
「もしもし?」
「夜分に失礼します。河野ユイカさんのお電話でよろしいですか?」
明らかにハルトの声じゃなかった。
っていうか、年上の女の人の声。
「は、はい?」
頭の中が混乱していた。
「私、山崎ハルトの母です。いつも息子がお世話になっております。」
え?ハルトのお母さん?
ようやく、状況を飲み込み始める。
「実は、ハルトが今先ほど具合が悪くなりまして、病院に緊急入院しました。明日、体育祭で重要なお役を引き受けていたみたいなんですが、ちょっと参加が難しい状況になっていまして。ハルトから、河野さんに申し訳ないけれど明日のこと前に話した段取りでお願いしますと伝えてほしいとのことでお電話しました。」
一旦飲み込み始めた状況がまた混乱しはじめた。
ハルトが、入院??
「あの・・・、大丈夫でしょうか?」
混乱して黙っている私に、ハルトのお母さんが心配そうに尋ねた。
「あ、すみません。体育祭の件はわかりました。ハルト・・・ハルトさんには体育祭のことは大丈夫だからってお伝え下さい。それよりも、ハルトさんは大丈夫ですか?」
「ありがとうございます。もともとハルトには持病がありまして、最近の疲れがたまっていたのか少し体を休めないといけないようです。でもしばらく休めば大丈夫ですので。河野さんには本当にご迷惑おかけしますが、よろしくお願いします。」
高校生活初めての体育祭。
そして、応援団の実行副委員長ということもあって、少し緊張しながらベッドに横たわっていた。
うちの高校はなぜだか応援団は1年生が行うと決まっていて、何の知識も経験もないままハルトと走ってきた。
ハリボテもなんとか完成したものの、他学年に突っ込まれるんじゃないかっていう不安もある。
だけど、これも私達ならではの応援団ていうことで許してもらおうってハルトが言ってた。
実行委員の終盤戦は、意外と頼りになるハルトにおんぶに抱っこだった。
実行委員のメンバー含め、1年生全体にもしっかりと呼びかけて指揮してくれたハルト。
明日も、緊張しながらもハルトがいるからなんとか乗り切れるような気がする。
その時、スマホが鳴った。
誰だろ?こんな時間に。
見たら山崎ハルトからだった。
「もしもし?」
「夜分に失礼します。河野ユイカさんのお電話でよろしいですか?」
明らかにハルトの声じゃなかった。
っていうか、年上の女の人の声。
「は、はい?」
頭の中が混乱していた。
「私、山崎ハルトの母です。いつも息子がお世話になっております。」
え?ハルトのお母さん?
ようやく、状況を飲み込み始める。
「実は、ハルトが今先ほど具合が悪くなりまして、病院に緊急入院しました。明日、体育祭で重要なお役を引き受けていたみたいなんですが、ちょっと参加が難しい状況になっていまして。ハルトから、河野さんに申し訳ないけれど明日のこと前に話した段取りでお願いしますと伝えてほしいとのことでお電話しました。」
一旦飲み込み始めた状況がまた混乱しはじめた。
ハルトが、入院??
「あの・・・、大丈夫でしょうか?」
混乱して黙っている私に、ハルトのお母さんが心配そうに尋ねた。
「あ、すみません。体育祭の件はわかりました。ハルト・・・ハルトさんには体育祭のことは大丈夫だからってお伝え下さい。それよりも、ハルトさんは大丈夫ですか?」
「ありがとうございます。もともとハルトには持病がありまして、最近の疲れがたまっていたのか少し体を休めないといけないようです。でもしばらく休めば大丈夫ですので。河野さんには本当にご迷惑おかけしますが、よろしくお願いします。」