急いで階段を駆け下りて
リビングに入る。

「お父様。いってまいります。」

棚の上。額縁の中で笑っている父親に挨拶をする。
母親は仕事で夜通しいないようだ。

つくづく母親の遊びには頭を悩ませる。
幸い父親が社長だった為、社長令嬢、社長夫人として
今も父親の会社にはお世話になっている。
父親の会社から派生したビューティーブランド責任者
に携わる母親。