『・・・ただ・・・い・・・ま。』

家に着く頃には咳も止まらなくなっていた。
呼吸も乱れて玄関で座りこんだ。

「恋雪!大丈夫なの!?」

お母さんが駆け寄って背中をさする。


げほっ、げほっ。


今日の夜はきっと眠れないだろう。
病院に行って点滴でもうってもらおうかな。
それだけで良くなればいいけど・・・。
治んなかったら入院だよね?


げほっ、げほっ。


「無理するから・・・。」


『ごめん・・・なさい。』


咳のしすぎでお腹まで痛くなってきちゃった。
慣れてるとはいえ、やっぱり辛いよ・・・。