冬になれば、クリスマスと誕生日を祝った。

どっちかの家にお邪魔してケーキ食べたり。
・・・また来年も誕生日がきますようにって祈ってみたり。

 

いつからか幼なじみの友達だった冬希は、それ以上の人になっていた。


強くなっていく冬希と、弱くなる私。


気がつけば、大丈夫だよってセリフは冬希のものになった。
弱音を吐けば、おまじないのように「大丈夫だよ」って。


だんだん私は怖くなったんだ。
このささやかな日々は、明日終わってしまうんじゃないかって。


入院して、病院の白い部屋で目覚める度に思うんだ。
今日が最後の日になったらどうしよう。
私は何が出来るかな。