しばらく歩いても、まだ息苦しい。
ゆっくり、ゆっくりと冬希が歩幅を合わせてくれる。
『もう、5月だね。』
「あー、うん。それが、どうかしたか?」
『・・・なんか、5月って新緑の季節で、良くない?』
「うん。まあ、確かにな。」
そう言って、お互い少しだけ微笑む。
『5月は、世界が生命に溢れてる気がする!』
「何だよ、急に。」
通学路がほんの少しだけ長く感じるのは、私の息が切れてきたから。
でも、また心配されそうで元気を気取った。
いつ壊れてもおかしくない。
いつ消えてなくなってもおかしくない。
そんな生命線を紡いで、ここまで生きてきた。
だからこそ、過ぎていく季節を数えては思い出に浸る。
ゆっくり、ゆっくりと冬希が歩幅を合わせてくれる。
『もう、5月だね。』
「あー、うん。それが、どうかしたか?」
『・・・なんか、5月って新緑の季節で、良くない?』
「うん。まあ、確かにな。」
そう言って、お互い少しだけ微笑む。
『5月は、世界が生命に溢れてる気がする!』
「何だよ、急に。」
通学路がほんの少しだけ長く感じるのは、私の息が切れてきたから。
でも、また心配されそうで元気を気取った。
いつ壊れてもおかしくない。
いつ消えてなくなってもおかしくない。
そんな生命線を紡いで、ここまで生きてきた。
だからこそ、過ぎていく季節を数えては思い出に浸る。