悠side



綾は私の家をしらなかったけど
私は綾の家を知っている。



綾は多分覚えてないんだろうけど
私たちは幼稚園の時に一度出会っていた。



ママ友の家に私と同じ歳の男の子がいるから
一緒についてこないかって言われて
ついて行ったのが綾の家だった。



忘れるはずがなかった。



「もうちょっとだよ、頑張って綾...」



私の初恋の相手だから。