「今日はありがとねハルちゃん」



「これで諦めてくれるなら全然問題ない」



「またまた、ハルちゃんったら〜」



今までちゃんと
会話もしてくれなかったハルちゃんと
こんなに話せるなんて幸せだ。



「てか寒くない?」



「寒い?俺は暑いけど」



「え?暑いの?今12月だよ?」



「うん、そうだよ」



そういえばさっきから頭痛いし
今すぐにでも雪降り始めそうな勢いなのに
体が火照って暑い。



「ちょ、ちょっと綾!」



電車を待ちながらベンチに座ってた
ハルちゃんの肩に頭が乗ったまま動かない。



「綾!ねえ綾ってば!」



「ハル...」