「ハルちゃんはさ、好きな子いるの?」



「いや特に」



「俺はハルちゃん大好きだよ」



「いや、聞いてないから」



こんなに近くいることが出来るのは
多分もう一生ないと思うから
この時間がものすごく緊張する。



「ねえハルちゃん、今日このあと時間ある?」



「あるけどない」



いやここで諦めたら
もう二度とチャンスは来ないかもしれない。



「お願い!今日だけでいいから!
お願いします!!!」



少し間が空いてからハルちゃんは



「...今日付き合ったら
諦めてくれるならいいよ」