芹沢と交代……!?


ヌマセンの指示に、芹沢本人も含めそこにいた全員が驚いていた。



「頼んだぞ」


「う、うっす!」



ベンチに下がった小佐田先輩は芹沢にそう言うと、芹沢は戸惑いながらもコートに入った。


千に近づいていく芹沢。



「お前さ、部長へのパス下手すぎ。まあ、気持ちはわからなくもないけど」


「……っ」


「今は試合に集中しろっ」



パシッと千の背中を叩いた芹沢は、満足げな顔をする。


瞬間、千の表情が変わった。



残り、わずか3分。


再び、試合が動き出す。