翌朝、目覚まし時計が鳴ると同時に、メールが届いた。
メールを開いて、すぐ返信する。
《了解!》
瑛美の話の内容は、なんとなく想像がついた。
おそらく昨日のことだろう。
芹沢が瑛美を追いかけて、どうなったのか。
気になって、よく眠れなかった。
わざわざ瑛美からメールをくれるとは思ってなかった。
瑛美からのメールのせいか、告白しようと意気込んでいるせいか、少し足が重く感じる。
だけど、行かなくちゃ。
今日は、行かなければならない。
「よしっ」
両頬をパンパンッと叩いて、目を覚ます。
ヒリヒリ痛む頬は赤くなっているが、気にしない気にしない。
私はジャージに着替え、食欲がないが無理矢理パンを口につっこんで、支度を済まして家を出た。