☞思い出

「あ"あ"〜、今から学級開きか〜」
私はふてくされたような声を出すと
「ちょ、美麗!変な声出てるw」
と、亜璃珠に言われた。
朱音、亜璃珠、
弥香、斗南と一緒に廊下で話していた。

斗南以外の3人とは去年同じクラスで
いわゆるイツメンってやつだった。
でも、今年は朱音は2組、亜璃珠は5組、
弥香は4組、私は3組と見事にバラバラになってしまった。
でも、斗南とも仲が良かったので
3人は私が斗南と同じクラスになれたことを
羨ましいと言っていた。
「まぁまぁ、みんなバラバラになっちゃったけど1年間よろしくね!」
と、弥香が明るく言った時に、
次の時限の鐘がなった。

「はぁ、私の前の人は喧嘩した友達と仲良いときに性格悪いって聞いたからなぁ、
 まぁ、その人が言うこと信用できないけど。」
私はそう思った。ってか、男子だし。
後ろの女子は顔知ってるってくらいだしなぁ
話す人いねーよ!とか自分で突っ込んでる
私が馬鹿らしく思えたから
何も考えないことにした。

あ、その喧嘩した人も紹介しておくね。
その子の名前は
「霧崎 登杞」(きりさき とき)。
登杞も去年同じクラスで、
最初私達は朱音、亜璃珠、弥香、登杞、私
の5人で行動していた。
最初の頃はめっちゃ楽しくて
毎日笑えるから5人でいるのが好きだった。
夏休みあたりから性格の本性ってやつ?
が出てきてそれでも耐えてたけど
9月あたりにはもう我慢の限界で
「もう、関わらないで。」
と言って離れた。最初は登杞も、え?なんで?って感じで学校に夜の7時まで残って
5人で話しあいとかしてたんだけど、
席替えをしてグループの女子が
登杞、亜璃珠、弥香になったあたりから
不登校になり保健室に篭り始めた。
とまぁ、そんな感じで進級した今は
学校に来てるみたいだけど。
登杞は1組で邪魔者の
私達がいない学級だから
まぁ、それはそれは楽しそうに来てるみたい。

話戻るね。ぼーっとしてたら
前の男子「仔峰 大心」(こみね たいしん)
が話しかけてきた。
「お前さ、登杞と喧嘩したんだろ?」
と、言ってきた。
はぁ、この話めんどくさいんだよな。
「そうだけど」
適当に返す。
「なんで喧嘩したわけ?」
「いや、別に一緒にいるのが
 嫌になったからじゃん?」
「ふーん、女子ってめんどいね」
はぁ?それだけなら聞くなよ。
と思ったけど「うん」とだけ返しておいた。そしたら大心は何を思ったのか
「仲直りする気ないの?」と、言ってきたので私は
「いや、もう関わりたくない
 めんどくさいから。」と言うと
またもやふーんという感じで大
心が前を向き会話終了みたいになって
また私は腹が立った。