『…………変わったな、七波は』

『何が?』


三人の妖怪たちは体育館の端っこで
活躍する七波の観戦。

他にも観戦する妖怪たちはけっこういたりする。


『ふふふ。昔は妖怪たちが遊んでるところに混じってきて、パスを回してしまったり
チームのためにがんばろうと思ってうっかり力を暴走させてしまったりしていたって、よく泣きついてきたよ』

『あら、流石私のかわいい七波』

『やっぱり七波は七波だね』


にこにこと笑う燈桜と歩積。


『よかったわ。あなたに七波が再会出来て』

燈桜がつぶやく。


『………どうしてだ?』

峰葉が言うと。


『七波、ずーっと探してたんだよ、君のこと。

僕らにも何度も君の話をしたし』

『私は一時期嫉妬してたわ』