「蘭…………なんで、みんなには視えないんだろう」

「どいつもこいつも母さんたちが生きてたころはすっげえ愛想よかったくせに。

……………信じらんねぇよ、どいつも。


でも、俺はあのキツネが1番憎い。
今度会ったら、俺の力で絶対に殺す」



「うん………!俺も、やる。」


俺達は手を繋ぎ合って、泣くのをこらえていた。


その時だった。



「お前ら、妖怪が憎いか?」

突然、後ろから声がした。


驚いたけど、でも、その質問に俺達は。


「「憎い………!!」」