野球のことでも、人としても、尊敬してやまない祐樹先輩。
先輩としても、美波の兄としても、いつもお世話になっている。
今日の美波へのサプライズにも、祐樹先輩に手伝ってもらう。
「ほら、乗れ乗れ〜!」
「お、先輩の車っすか?」
「だぞ〜!免許とって、最近買ったばかりのピカピカの車だからな。汚したら許さねーぞ!」
「気をつけます!」
先輩は今年高校を卒業して、ずっと夢であったパイロットになるための学校に春から通う。
今は春休み中で、免許をとって、毎日遊んでばっかりって美波が言ってた。
俺が付き合ってることを知っている祐樹先輩は、俺が今日することを相談したら快く引き受けてくれた。
美波のお父さんもお母さんも、俺のお父さんもお母さんも姉ちゃんも、美波と俺が付き合ってることを知ってる。
美波のお父さんは、俺に美波を嫁にやることを許してくれてるくらい。
本当にそれはありがたいこと。
少しプレッシャーになる時も、あるんだけどな…