この声、この台詞は…あの夢の…??   

 私は半ば混乱していて、頭の痛みなんかすっかり忘れていた。

パチンと指を鳴らす音が聞こえると、見たことのある景色が広がった。


黒と白の交互の芝生が不自然に敷き詰められた場所。

そう、あの夢の世界と同様に――――――――――――――――――


君はあの時の…ヤツなのか? 一体何を?―――――――――
振り返ることのできない私は、後ろの人物に向かって心の中で言った。