そしてその日、私は熱を出した。 千聖くんの熱がうつったのかたまたまなのかそれは分からないがだいぶ高めな熱だと思う。 熱は嫌いだ。 誰もがそうかもしれないけど、私は熱の時はなにもやる気が出ない。 ひとりでずっと布団の中にいるだけ。 薬も飲み物も飲まない。 孤独をこの身に感じながらそのまま死ねたら、と思う。 結局はそんなことできずに今までのうのうと生きているのだけれども。