次の日の朝、千聖くんは熱は下がったけどまだ微熱のようでわたしが面倒をみることになった。
「悪いな、千聖のことは頼んだ。
じゃあ行ってきます」
「大丈夫だよ、いってらっしゃい」
ちゅ、といつものように軽くキスきて陽くんは出ていった。
「随分とお熱い朝だね...」
後ろから急に声をかけられてびっくりしながら振り向く。
でもそれは顔には出さない。
「いつもですよ、おはようございます五月さん。
なにか食べられますか?」
私の顔はさぞ模範のような笑が浮かんでいるだろう。
そんな私を見て綺麗な顔を歪ました五月くんはいらない、といい寝室に戻っていった。
それから三日間、熱が微熱のままの千聖くんの世話は私がずっとしていた。
そして四日目の朝は熱が引いたようなので仕事に行くらしい。