「ん、…お粥、」



そういうと思ったからお粥の準備をしていてよかった。


体を起こした千聖くんにレンゲを渡すけど、熱くて食べれないらしい。


フーフーしようとしているけど、熱のせいかそうすると咳こんでいる。


食べさせてあげたほうがいいのだろうか。


チラッと陽くんをみると心配そうな顔をしていたからいいかな、と思いつつ千聖くんからレンゲをやんやりと取ってフーフーして食べさせてあげる。


毒づくかな、と思っていたけどそんな元気はないらしく大人しく全部食べてくれた。


熱出てしんどい時でも千聖くんは食欲は減らないのは変わらないんだ。


ちょっと嬉しくなりながら千聖くんに飲み物と薬を渡し、それを飲むと少し楽になったようにスヤスヤと眠りについた。